愛知の低い山を適当に散策。低山でも気分はyo-ho ―――!


出来山(できやま)…1052.4m

マイナーだが一等三角点のある山

愛知県内に一等三角点が10か所あるが、そのちの1つが出来山(できやま)である。向かいの寧比曽岳のような人気は全くない。その理由の一つに眺望が登山道(林道)や山頂から全くないからであろうか。

今回は、牛渡橋を渡って南東からの登山口から頂上を目指した。みなさんが報告しているように踏み跡が全くないうえ笹漕ぎがあり、この季節で無いとなかなか難しいルートだ。


山行き日 2012年3月1日
山名 出来山(できやま)
場所/登り口 北設楽郡設楽町裏谷(段戸湖)
標高 1052.4m
高低差 159m
距離 10.3km
時間 3時間35分
あてにならないお疲れ度 ★★★☆☆

【ルート】11:15段戸湖駐車場−五六橋−名無し橋−牛渡橋−登山口−藪漕ぎ個所−林道出合い−13:00山頂−林道分岐−名無し橋−五六橋−14:50段戸湖駐車場
3月に入ったとは言え、山はまだ真冬の様相だ。段戸湖も凍りついている。

段戸国有林の林道を進む。途中、ゲートがありそれをやり過ごし、五六橋を渡る。

五六橋には、申し訳なさそうに「出来山」の道標も…。寧比曽岳へと向かう東海自然歩道は右に入る。今回は直進し出来山へ向かう。

林道は雪が解けぬかるんでいる。林道の端には、出来山への道標もあるが、文字は消えかかっている。

3月に入ったからであろうか?林道の保全作業が始まったようだ。そう言えば五六橋を越えたあたりでダンプカーに遭遇した。道標は全く読めない(笑)

名無し橋手前で重機にグリスアップをしているデーラーさんにお会いした。ごあいさつ程度の会話をし、先に進んだ。この名無し橋を渡りぐるいっと回り込む。

名無し橋から名無しの滝が見えた。春から秋にかけては綺麗だろう。そんなことを思いつつ作業小屋を通りすぎる。

さて、まず最初の分岐点。左へ行けば笹漕ぎコース、直進は林道コース。もちろん牛渡橋を渡って「笹漕ぎコース」を選択する。

まだまだ真冬の様相だが、今日は暖かい。林道を進み登山口に到着した。

さて、ここから登って行く。丸太の橋桁は朽ちて、乗ったら「ボキ」と言った。あぶねぇ〜!登り始めると笹が登場。「なんだ、この程度か」と、この時点ではそう思った。

登り始めてピークに到着。そのまま直進したら、笹がどんどん高くなる。前が全く見通せない。地形的から「どうも間違ったゾ」…。GPSで確認すると、真逆の方向にいるでのはないか。
で、元の位置まで退却。だが背丈以上ある熊笹に行く手を遮られ悪戦苦闘。どうにかピークまで戻り、再度、方向を確認し進むが、踏み跡は全く無い。GPSをたよりに熊笹の中を笹漕ぎ。やっと開けた尾根に出て安堵。

笹漕ぎが終われば尾根をゆったり進むことが出来た。そうこうしているうちに林道と出合う。林道を進めば山頂だ。

正面にKDDIの中継所跡地に到着。山頂はこの左側にある。やはり「登山口」と書いていある道標に従って入って行くのが常道だろう(笑)

小高い丘のような山頂。出来山の名板。

消えかかった名板も存在。それに一等三角点(出来山)。山頂からの眺望は全く無い。

KDDIの跡地の片隅に少しだけ眺望が可能な場所があった。南側を眺めるが、山名はさっぱり分からず。

結構、霞んでおり山々をみると春の気配を感じさせる。

もう、12時はとっくに超え1時になっていた。さっそく本日のランチ。

今日はUCCの珈琲を用意。これが美味かった!

下山は、大人しく林道コースにする。KDDIの作業道はアスファルトだが、国有林の林道は砂利。まぁ、砂利の方が足には良いが今日はぬかるんで歩きにくい。

牛渡橋の分岐まで下りてきた。あとは一気に林道をそのまま進むだけだ。段戸湖駐車場が見えた。このかん登山者には誰一人合わなかった。